よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

真矢組 夏の祭典~EVENT TOUR 2001 SPECIAL LIVE & TALK SESSION~ SHIBUYA-AX

私が会場に入ったのは最後の方。一番後ろの壁を陣取りました。後ろを全く気にしなくていいし、疲れたときは凭れられるし、良い場所でした。入場した時はまだ割と空間に余裕がありましたが、開演時間にはぎっしりに。かなり人口密度が高かったです。

真矢組の今回のツアーは、ライブというよりはファン感謝イベント。何しろカメラ持込可(但し映像上映中とゲスト出演中は撮影禁止、フラッシュも禁止)、握手会も有り、という内容です。私もちゃっかりデジカメ持参(笑)。それにしても気合いの入ったLUNA SEAファンが多かったです。コスプレも沢山いて、普段着客の多いJのライブ(というかFIRE WIRE)を見慣れた私には新鮮でした。終幕後もやってる人はやってるのねえ、と妙に感心。

開演時刻ぴったりに開始。まずは去年台北で行われたLUNA SEAライブの映像ダイジェスト版の上映から。スクリーンに映し出されるのは、日本での公演と全く変わらない5人の姿。あれからまだ1年も経たないのにやたらと懐かしいのは、やっぱり終幕してしまったせいだろうなあ。映像を見ている客席は、まるでここで生で演奏されているかのようにのっていました。でもダイジェスト版なので1番だけで切られてしまい、拍子抜けすることも(笑)。

映像はLUNA SEAのナンバーを幾つか流したあと、真矢ドラムソロコーナーの映像へ。するとそれに重なるようにドラムのシルエットが……「真矢ーーーッッッ!」会場中、1800人しかいないのが信じられないほどの大歓声。そしてスクリーンが落ち、ドラムを叩いている真矢が現れたのでした。途端にフラッシュがバシバシ……フラッシュ撮影禁止だってば! と思いつつ、私も最初の1枚だけフラッシュオフモードにするのを忘れて光らせてしまった(汗)。でもあとで見たら、フラッシュ無しだとライトの集まる人は光ってしまって顔の判別すらつかなかった。私のデジカメの性能が悪いのか、他のカメラもそうなのか……? どっちにしろ遠くから撮ってもあんまり意味がないことが分かりました。

真矢は今日の公演の意味や注意をアナウンス。笑いを交えつつの軽妙なトークで、さっきまで気迫溢れるドラムを叩いていた人とは思えません。

そして真矢の紹介で登場したのは虎ノ子TRASHというバンド。今回のツアーを一緒に回っていることは知っていたのですが、実はあまり期待していませんでした。ところが、演奏を聞いたら案外良くてびっくり。MCも面白いし、曲も好きな感じ。ふざけたバンド名に惑わされていたかも……。でも最後の曲ではバンド名にちなんで(?)大きな虎のぬいぐるみ(体長1mくらい)を振り回してました(笑)。

再び真矢が登場し、始まったのはプレゼントタイム。真矢使用済みのドラムヘッドを3つと、LUNA SEA時代の衣装(細い)、このツアーで着た衣装(でかい)の合計5つ。チケットの半券が入った箱から真矢が引いて、当選者発表。私はかすりもしませんでした。

続いて「河村隆一」を決めるための抽選(笑)。このあと、客の中からボーカルを選んでLUNA SEAの曲を演奏するLUNA SEAタイムがあるのです。入場時に配られたエントリーカードを提出した人の中から選ぶのですが、私は間違わずに歌う自信がなかったのでエントリーすらしませんでした。3曲やるので1曲につき1人で3人を選出。

ここで、ステージ上にサポートギターのTAIZOさん(元FEEL)とベースの寺沢さん(元SLY)が登場。LUNA SEAタイムの前に3人でセッションです。これがかっこよかった! LUNA SEAのライブでも、私が一番好きなのは真矢のソロからJとのセッションにかけてでした。それにちょっと似た感じで、凄く楽しかった。

LUNA SEAタイム。「BELIEVE」「ROSIER」「WISH」の3曲です。歌ったのは全員女の子でした。「君が『NEXT SONG……BELIEVE!』って言ったら俺がこうやってドラム叩くから」などと段取りまで教える真矢(笑)。歌った人は「河村隆一」なので、歌い終えたあと真矢にハグされたりしてました。客の方もノリノリでLUNA SEAのライブと変わらなかった。面白かったです。でも「河村隆一」の声、楽器に負けててあんまり聞こえなかった。やっぱりプロの歌手って凄いんだなあと改めて思いました。

次はスペシャルゲストとのドラムバトル。ゲストはSIAM SHADE淳士とDir en GrayのSHINYA。この二人が登場したところで真矢は着替えて来るからと退場。二人による爆笑トークと真矢は言ってましたが、無理でした(笑)。SHINYA全然喋らないんだもん。淳士がどうにかしようと焦っている様子が可笑しかったです。しかしSHINYA、髪型が雑誌で見たのと違う……。パーマかかったロングヘアーで、昔のYOSHIKIみたいな感じでした。雑誌では短髪に見えたんだけど????

戻ってきた真矢はタキシード。ゲストの二人もタキシードだったので3人で正装です。そして始まったドラムバトル。かっこよかったし面白かった。真矢の地元の祭囃子の太鼓のリズムも取り入れたらしい。さすが神輿好き(笑)。それにしてもやっぱり体格のいい人のほうが迫力のあるドラムを叩けるんですねえ。SHINYAは細いのでどうしても真矢の音とはかなり差が出てしまってました。といっても弱々しいわけではなくて、細いのにこれだけ叩けるんだと感心したんですが。

そして最後は真矢1人でLUNA SEA「MOTHER」を叩く。クラシックバージョンの「MOTHER」をバックにゆっくりと叩くドラム。胸に沁みるようでした。

以上で公演は終了したのですが、このあとロビーで握手会があるため退場規制。急ぐ人は帰れたのですが、まだ9時過ぎだったので待ちました。9時半過ぎにようやく準備が整い、一番後ろのドアが開けられる。会場後方の人から退場だったのですが、私は開いたドアと逆の方にいたのでさらに15分くらい待ちました。全員が終わったの何時だったんだろう……。

ロビーを列のままゆっくりと進んでいくと、真矢の姿が。えええっ、真矢小さい! LUNA SEA内で一番小さいのは知ってたけれど、どう見ても160cmちょっとくらいにしか見えません。ステージの上では凄く大きく見えるのに。ドラムが大きく見せてるんでしょうか。

握手はあっという間。「ありがとう」と言ってくれました。私も「ありがとうございました」と言った。ちゃんと顔も見た。手は温かくて柔らかかったです。スタッフから大入袋を貰って退場。大入袋の中にはサイン入りのカードと5円玉。本当に大入袋でした。外では虎ノ子TRASHがCDをメンバー自ら売っていたので買う。文字通り「祭典」の、楽しいライブでした。