よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

L'Arc-en-Ciel Shibuya Seven days 2003 代々木第一体育館

2年半ぶりのラルク。最近はライブ前にドキドキするなんてことはほとんどなくなっていた私ですが、こんなに久々ともなるとドキドキワクワク。ここ一週間くらいはベスト盤を聞き続けたりして、まるでライブ初心者のよう(笑)。というわけで会場着も早め。18時開場なのに17時半前には到着してました。
グッズ売場はすぐ発見。とても空いていて驚きました。早めに来たのはグッズで並ぶのを覚悟してたせいもあったのに。私はパンフレットとラル缶を購入。ラル缶はほぼずっと買い続けているので(多分持っていないのは1個目だけ)必ず買います。ちなみに今回はトランプでした。チップとダイスも封入。今回のグッズは虹色なものが多かったです。携帯ストラップもタオルもパンフレットの帯も虹。Tシャツとリストバンドは日替わりで7色で、今日は紫でした。同様にFC発行のチケットも今日は紫。これも日替わりで7色のようです。
入場口の方へ移動すると、そちらにもグッズ売場がありました。しかしこれが長蛇の列。私たちは渋谷から来て(つまり裏から入ったような感じ)、正面口に辿り着く前に空いたグッズ売場を発見したのですが、そこは原宿から来た人は気付かないような場所。並ばないで済んでラッキー、と思うと同時に、こんなに並んでるんなら向こうにも売場があるってスタッフの人が教えてあげるべきなんじゃ……と思う。
開場まで間があったので、買ったパンフレットを開けてみる。開けてびっくり。インディーズで結成(1991年)してから今までの13年間を、写真とライブスケジュールとセットリストと簡単な解説とで総括したパンフレットでした。表紙に「13」って書かれてたのは13年間の意味だったのか(SADSじゃあるまいし何だろう、と思いましたスミマセン(笑))。初期メンバーの時のアー写とか、sakura在籍時のライブ写真とか、とにかく懐かしい。思わず同行の先輩と昔話で盛り上がってしまいました。

ほぼ定刻どおりに開場。並んでいたのですぐに会場内に入れました。ホールやアリーナでこんなに早く入場したのは初めてかも。私の席はアリーナC4ブロック。アリーナのほぼ真ん中あたりです。覚悟はしていましたが、ステージはよく見えませんでした。
次第に会場内に増えていく人を見ていたのですが、客層がよく分からない! 前のライブからかなり時間が経っているからグッズ着てる人も少ないし(グッズ着用で一番多かったのはhydeistのTシャツとタンクトップ。私も着てた)、コスプレもほとんどいないし、ヴィジュアル系ゴス系も少なくて、普通に最近の若者って感じの人が多い。昔は白服とかロリータとか羽根つきとかコスとかが割といて、ラルクファンってすぐ分かったんだけど……。売れるにつれてファンは一般化してきていたけれど、この2年半の休止でさらに一般化した気がする。渋谷駅から会場に来る間も、この人は絶対ラルクだ、という人を見かけなかったのですが、この状況じゃそれも当然だなあ。
ステージのセットはかなり凝った感じ。ステージ中央上空に円形に組まれた鉄骨があって、そこからカーテンが下がっているので開演前はステージが見えない状態。両脇には2階席にまで届くくらいの長い花道。でも立ち止まれるような平らな場所は1階席の位置にしかないので、多分登ってもそこまでしか行かないだろうと思いました。
ちなみに、お花は全く見れませんでした。今までここで見たライブでは大抵、スタンド席の入場口にお花が並べてあったので、今回もそうだったのだろうと思います。アリーナ席の入場口は全然違ったので見るのは到底無理。
開演までのSEはエンヤ。これも昔ラルクの定番だったなあと懐かしくなりました。

いろいろお喋りをしているうちに開演。15分押しくらいだったと思います。客電が落ちると、流れてきたのは「a swell in the sun」。これが1曲目!? とかなり意表を突かれる。でもあとで聞いた情報によれば、これはセットリストには含まれていないそうです。メンバーが演奏していたわけではなく、曲が流れていただけなのかも。この曲の間はステージ上のカーテンに雲のような映像が映し出され、時折ライトが稲妻のように光って、嵐の前触れといった感じでした。
次に流れてきたのは「Fare Well」。これもかなり意外。だって今の4人になってからこの曲聴いてないと思う……。この時もステージはまだカーテンに隠されていて、時々メンバーの影らしきものが見える程度。
「Fare Well」から続いて「Caress of Venus」。アルバム「True」と同じ流れだ! とちょっと嬉しくなる。ここでカーテンが落ちてメンバーもくっきり。とはいえあまり見えなかったんですが。私の位置からはkenは割とよく見えましたが、他のメンバーが……。でもこういうノリが良くて踊るような曲では見えないことはあまり気になりませんでした。ちなみにkenは白いタンクトップ。S.O.A.P.の時もそれだったし、最近の定番なのか?
カーテンの中のステージセットは意外とシンプルでした。カーテンを吊るしていた円形の鉄骨の中に、七芒星の形に組んだ鉄骨があって、これも7なんだな、と思った程度。
4曲目「HEAVEN'S DRIVE」。これもノリが良くて楽しかった。

ここでhydeがMC。「久しぶり」「待たせたな」などと言う度にすごい歓声。さすが初日。「久しぶりだから(客席と)コミュニケーションがうまく取れない。みんな優しくしてね」とも言っていました。最後に「腰振って」と繰り返し言ったので、次もノリの良い曲なのかなあ、と思ったら……「LOVE FLIES」。これは腰は振れません(笑)。
6曲目は「winter fall」。大好きな曲なので嬉しかった。曲の頭のところで、雪が降るような感じの照明が客席を行ったり来たりして、雰囲気もばっちり。しかしこういう曲を聞くと、手扇子っぽい振りを思わずしてしまいます(笑)。やっぱり身に染み付いてるんだろうか。
7曲目「fate」。かっこよかった。
8曲目「get out from the shell」では嬉しい演出が。何やら前の方が盛り上がっているので何かと思ったら、人の頭の上にhydeの姿が! ステージに仕込まれていたクレーンにhydeが乗ったのでした。そんな仕掛けがあったとは。クレーンは前後左右に大きく動いていたので、客席の方にもかなり近寄っていたと思います。これでようやくhydeの姿がはっきり見えました。黒いフードのようなものを被っていた。
9曲目は「Lies and Truth」。♪君が見えなくて の歌詞に、「ハートに火をつけろ」ツアーを思い出す。yukihiroが全然見えず、kenもちょっと奥に入ると見えなくなるという席だったから。あの時「Lies and Truth」を聞いて、「本当に見えねえよ!」とキレて怒鳴った覚えが……(苦笑)。今日も見えないと言えば見えないのですが、頑張れば見えるのでキレることはありませんでした。
10曲目の「花葬」のあと、ピアノインスト曲が流れる。ラルクの曲ではないけれど、聞き覚えのあるような曲。全然違う曲なのに、何故か「失われた眺め」とちょっと似ている、と思いました。ピアノだからそう思っただけかも。
インストの後、「forbidden lover」「いばらの涙」と静かな曲(というか暗い曲?)が2曲続く。ラルクのこういう曲は、ライブで聴くとより一層良い。
次は「HONEY」「Driver's high」とノリの良い曲。「Driver's high」ではhydeが左の花道へ。私が、登ってもここまでだろう、と思っていた平らな台の部分を通り越して、花道の天辺まで登っていく。2階席の端にいた客はhydeに触れていました。結構長い間hydeはそこに立ち止まって歌っていました。足元は斜めだし柵もないし、怖くなかったかなあ。あ、でもhydeは坂道フェチだから平気か(笑)。
花道にはその後もメンバーが来ました。花道に来ると見えて嬉しいはずなのですが、実は花道もよく見えなかった。hydeが登ったくらい上まで行くと見えるのですが、途中の平らな台の辺りだと、ステージの照明が明るすぎてその辺りはうすぼんやりしてしまうのです。スポットを当てるとかすればいいのに……。

ここで再びMC。今度はkenが喋りました。「この間のBLITZ(FC限定。一瞬バブフェスのことかと思った(笑))では厳しいことを言ったから、今日は優しくします」とのこと。こんなに長く待たせるつもりじゃなかったのに、hydeがソロを始め、yukihiroもソロを始め、終わったと思ったらtetsuもソロを始め(順番が違うかも)、そのうち自分も始めてしまった、みたいなことを言い、「長い間待たされてむかついた人?」と質問。かなりたくさんの人が手を挙げてました。私はむかついてはいないので挙げませんでしたが(ラルク一筋じゃないからなあ(笑))。で、その挙手の多さにkenは一度帰りかけましたが、「優しく優しく」と自分に言い聞かせるように言って戻ってきました。そして「でも仕方ないか、と待っていてくれた人?」と再び質問。今度は私も手を挙げました。
「みんな踊って」などと言ったあと、「次は僕たちが踊った曲です」と言って「STAY AWAY」。メンバーは踊りませんでした。でも盛り上がって楽しかった。
この時初めて気が付いたのですが、ステージの上にスクリーンがあって、メンバーの顔が大きく映し出されていました。今までも使われていたのか、この曲で初めて使われたのか分かりません。でも、今までも使われていても気付かなくて当然かも。ステージセットの鉄骨などに隠されていて、私の位置だけでなく、会場のどの位置からでもちゃんと見れそうにないところにスクリーンがあったのです。一体あのスクリーンは何のために設置されていたんだろう?
そして16曲目「Shout at the Devil」。これで本編は終了。

ステージが暗くなるとすぐにアンコールを求める手拍子が。でも会場が広いのでなかなか揃わない。スタンド席でウェーブが起きて盛り上がったりもしました。ラルクのライブでウェーブが起きることをすっかり忘れていたのでちょっと驚いた(見たら思い出したけど)。アリーナ席でも1回ウェーブが起きて、久々にウェーブの一部になって跳ねてみました。

アンコールの声と手拍子が一気に揃った瞬間、ステージが明るくなり、メンバー登場。そしてtetsuのMC。「もっと聞きたいー?」と2、3度繰り返したあと、突然「今何時?」。腕時計を見たら21時近くだったのですが。「え? 2時? ……虹」と言って「虹」が始まる(笑)。久しぶりに聞いた「虹」はやっぱり良い曲でした。そしてこの曲で羽根が降りました。ステージの上にはらはらと舞い落ちる白いもの。紙吹雪にしては落ち方がふわふわしすぎてるし、大きいし。羽根が降ったのは97年の復活東京ドーム以来なのでは……。懐かしいような嬉しいような寂しいような、複雑な気分でした(悪い意味ではなく)。
次はhydeがMC。「久しぶりなのですごく初々しいライブです」と言う。確かに、何かの曲で歌詞飛んでたなー、と思ってたら、「さっきズボンが長くて裾を踏んでしまって、いつみんなにお尻が見えるかとひやひやしながら♪君が見えなくて と歌ってた」。わはははは。
「次はとっておきの曲。メンバーをよく見ておいて」と言われたアンコール2曲目は「trick」。これ、GRAND CROSS TOURでyukihiroがギター弾くの見たなあ、と思っていたら。yukihiroどころか、メンバーが次々とパートを代わる。楽器はどうだったか見えなかったけれど、ボーカルは全員が取っていました。これもソロのおかげ? とちょっと思った(笑)。しかもyukihiroに至っては、本編でhydeが乗ったクレーンにも乗る! 歌っている姿がよく見えました。歌っている時間もkenやtetsuに比べたら長かった気がします。あ、最後はhydeがドラムだったはず。楽しかったー。曲が終わったあとhydeが、「リハーサル、この曲ばっかりやってた」と言ってましたが。
続いて「次はちょっと難しい曲をやります」と言うので何かと思ったら、「違った、懐かしい曲だ」。難しいと懐かしいじゃ全然違うんですけど(笑)。で、その曲とは「Vivid Colors」でした。懐かしいー! 嬉しいー!
そして最後。「これもちょっと懐かしい、良い曲です」というMCで、「あなた」。私はこの曲があまり好きではなかったんですが……今回聞いたらちょっと好きになりました。良い曲だとは思ってたんですが、何かひっかかるものがあったらしい。それが少しは解けたのかもしれません。2年半ってそういう時間なんだなあ、と思った。

メンバー退場後、すぐにステージにカーテンが下りる。そしてそれがスクリーンとなって、映像が流れ始めました。会場のセッティングのような映像をバックに、ラルクのこれまでの全ライブスケジュールが続々と。日程そのものはパンフレットにも載っていましたが、こうして映画のエンドロールのように流れると、本当にたくさんのライブをやってきたんだなあ、と改めて感じました。ところどころ、あ、これ私行った、というライブもあり、チケット取れなかったな、くそぅ、というライブもあり(笑)。
最後に今日の「6/28 代々木第一体育館」が出て、「See You Tomorrow」で映像は終わり。きっとこの7日間、毎日1つずつ増えていって、最終日には「See You Tomorrow」の代わりに何かがあるんだろうな、と思う。

とりあえずこの日ライブを見て、MCを聞いて、解散はありえないな、と思いました。で、結局、最終日に発表されたのは来年のアルバム発売とツアーなのだそうで。良かった。
以前より熱は冷めたけれど(というかあの頃の熱がすごすぎただけ)、私はまだまだ彼ら4人の作る音を聞きたい。来年が楽しみです。