よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

川村結花 PIANO NIGHT 第十一夜 〜東京恋歌・流星の宴〜 北とぴあプラネタリウム(昼の部)

ここ数年続いているピアノ一本のライブツアー第11弾。この人のライブは会場が普通のホールやライブハウスでないところが楽しい。今回東京はプラネタリウム。こんなに演者を見ないライブは初めてでした。プラネタリウムを投影している間は勿論真っ暗だし、投影していない時(ドームに赤や青のライトを当てて、昼間の空や夕暮れの空を演出)も通常のライブよりも薄暗い。不思議な感覚でした。
しかし、プラネタリウムというのは真ん中に投影機があって、それを取り囲むように椅子が並んでて、真上に半円形のドームがあるものだと思っていたんですが、ここのプラネタリウムは違った。すり鉢状の扇形で、一番低いところがステージ。天井も円を斜めに切ったような形で、プラネタリウムのイメージを覆すプラネタリウムでした。でもこんな形じゃなきゃプラネタリウムでライブなんてできないよなあ。
今日はいつもよりMC控えめ。いつもはMCと曲のギャップが面白いのだけど、今日は面白さは半減。そのかわりどっぷりと曲や雰囲気に浸れました。おかげで泣きすぎた。投影中は真っ暗で涙をぬぐうハンカチすら見えないので、周りの目も気にせず泣けるし。泣きすぎてその日夜までずっと頭が痛かった……(アホ)。
しかも曲が涙を誘うものばっかりで。覚えてるだけでも「星になるまで」「夢を続ける町」「Here There」「Every Breath You Take」「エチュード」「もううそがつけなかった」「お引越し」「home」。星になった人に向けて歌った歌(だと私は思っている)が多かった。特に「お引越し」は常に泣ける曲ですが(私的泣ける曲No.1)、今日は夜の東京(北とぴあの建物から池袋方面を眺めた夜景)とその夜空(最初は実際に見える等級の高い星のみ。そのあと全ての星が投影されて満天の星)が映し出されるドームを見ながら滂沱の涙。星空(偽物だけど本物より本物らしい)は感情の増幅装置かもしれない。
あと、アマチュアの頃に作った「星」を歌った歌もやっていた。「スター」としての「星」の歌。それと泣ける曲ではないけれど、珍しく「1999」も。もしかしたらライブで聴いたのは初めてかも。
贅沢を言えば、「星」つながりで「遠い星と近くの君」と「夜空ノムコウ」が聞きたかった。でもめちゃくちゃいいライブでした。今度はお寺ライブに行ってみたい。でも今のところ京都だけなんだよなあ。東京近辺でもやらないかなあ。