よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

X JAPAN 攻撃再開 2008 I.V. 〜破滅に向かって〜 〜創造の夜〜 東京ドーム

  • 5時頃水道橋駅着。また雨だし寒いし、時間通り開場されてると良いなあ、と思いつつドームに向かうと、今日は無事に開場されていた(多少遅れてはいたようだが)。
  • できればグッズも買いたい、と思ってテントを見ると人が全然並んでいない。そして「パンフレットのみの販売です」の貼り紙が。他のグッズは全部売り切れたらしい。というわけであっさりパンフ購入。元よりパンフのみ買うつもりだったのでラッキーでした。
  • 入場もスムーズ。少し並んだけど10分かからないくらいで入れた。そういえば入場列に並んでいる時、気合い入れの声が聞こえた。やる人いるんだなー。
  • パンフは中でも売っていた。ジャイアンツグッズショップも開いてた。席に着いたらビールガールもいた。……初日がめちゃくちゃ例外だったんだなきっと……。
  • 今日の席は初日よりさらに後ろで、2階1塁側30列。1塁側とは言ってもステージのほぼ真っ正面。屋根も近い。でも全体が見渡せるし、花道も含めて死角が全くなくて見やすかった(初日は下手側の花道の先がちょっと隠れてた)。
  • 初日もスクリーンに流れていたCM、フィーバー春のワルツの他に、ドンキブランドの家電と、エヴァのパチンコのCMの3本立てでした。
  • 20分押しで開演。今日も初日と同じように、ステージサイド席から歓声が上がって、アリーナ前方に歓声が広がって、客電が落ちる。
  • 今日の1曲目は「Tears」。さすがに初日よりも泣く人は少なかった(いたことはいた)。
  • 2曲目「Rusty Nail」、3曲目「WEEK END」は初日と変わらず。
  • 初日のレポに「WEEK END」のアレンジが良かったと書いたけれど、今日聞いたら思ったほどアレンジ効かせてるわけではなかった。途中でYOSHIKIがドラムからピアノに移動してまたドラムに戻って、という動きがあるので、そこで一旦演奏が止まったりするのがアレンジっぽく聞こえただけらしい(多分それはライブではいつものことなんだろうけど、何しろ解散前には2回しかライブ行ってないので覚えてなかった)。
  • 今日は「SILENT JEALOUSY」は無く、HIDEソロコーナーに突入。
  • 曲は「MISCAST」と「DOUBT」をメドレー風に繋げていた。初日ほど嫌な感じがしなくて、寧ろちょっと楽しかった。慣れたのか? あとPATAとHEATHが初日より目立ってた気がする。
  • そしてTOSHI、PATA、HEATHのアコースティックコーナー。
  • 歌う前のTOSHIのMCが長い(笑)。初日は時間がなかったのか、それとも久しぶりの大舞台で緊張してたのか。
  • 各メンバーのソロ活動を紹介。「PATAはRa:INというバンドで……」「HEATHもバンド活動を続けていて……」DopeHEADzの存在はスルーか(笑←寧ろ本気でTOSHIは知らないのかもしれない)。
  • メインとなるスタッフを数名、名を挙げて感謝を述べたり、各メンバーを応援し続けたファンに感謝を述べたり。「10年間、HIDEを忘れずにいてくれたみんな、ありがとう」と言われた時はうるっと来た。
  • が、そのあとTOSHI自身のこの10年の活動と思いを泣きながら絶叫されたのはちょっと引いた。
  • 「子供たち、何があっても死ぬんじゃねえぞ!」とか、言ってることは正しいし、もし私が絶望的な状況の中にいる子供だったらものすごく嬉しい言葉だと思う。思うんだけど、その背後にあるものを考えると素直に受け止められない。私はやっぱりまだ許せないです。
  • なので、泣きながら歌った「Forever Love」はものすごく醒めた目で見てしまった。
  • 続いて、「Without You」「I.V.」。
  • 「I.V.」のコーラス練習(?)の字幕がすごく分かりやすくなっていた。スタッフの人お疲れ様です……。
  • 「I.V.」でSUGIZOと、あと2名外国人のゲスト(多分ニュースに出てたリチャード・フォータスとウェス・ボーランドだと思う)が参加。
  • そして「紅」。HIDEのパートもスムーズに出た。客に歌わせるサビの部分もしっかり歌えた(笑)。
  • しかし今日はHIDEパートとの連携もきちんとできてるし、演奏もずれないし間違わないし、すごくちゃんとしたライブだ! 初日のあれは何だったんだ、と思ってしまうくらい。
  • 初日は「紅」で本編終わりだったから、今日もこれで終わりかと思ったら、なんと最後に「オルガスム」! うぎゃあああ! まじすか! YOSHIKIこれ叩ききれるのか!? 大丈夫か!?
  • 思わずヘドバン(笑)。そして長く長く続く掛け合い。ああああこれがやりたかったんだよ!
  • 「オルガスム」にはゲスト3名も参加。ゲストも客を煽る。
  • しかも、いつの間にかドラムからYOSHIKIの姿が消えた? と思ったら、花道にやってきたYOSHIKIがCO2撒きだした! 花道からも降りた!
  • うわああ楽しい! 何かもう楽しすぎて馬鹿みたいにでかい声を出し続けてた。拳も下ろさなかった。10分以上やった気がする。
  • 満足し切ってアンコール待ち。今日はアリーナでもウェーブが起こっていた。
  • 暗転してスクリーンに現れた文字は「h.NAOTO」、それから「VIOLET UK」の文字。VIOLET UKの曲が流れる中、モデルが次々と登場して、h.NAOTOのファッションショー。
  • ここでやっとチラシ袋に入っていたh.NAOTOのチラシの文面を理解した。「今回、YOSHIKIのステージ衣装&ファッションショーをコラボレーション」と書かれていたのだが、ファッションショーって何だろう、今度どこかでやるファッションショーでYOSHIKIの曲でも使うんだろうか、と思っていた。このコーナーのことだったのか! 初日はこのコーナー、ばっさりカットされてたんだな……。
  • で、ステージをよく見てみれば、流れている曲はステージで演奏されているのだった(YOSHIKIはいなかったが)。おおお、ギターがPATAとSUGIZO!(他のメンバーは判別できなかった) ファッションショーにはあまり興味なかったので、PATAとSUGIZOをガン見(笑)。
  • また少し待たされて、今度は普通にアンコールかな、と思いきや、始まったのはドラムソロ。
  • ……あのドラムセット、動くのか!!
  • ステージ奥にセットされたドラムセットが台ごと持ち上がって、徐々に前方へ移動。花道の中央にいつの間にか溝ができていて、そこをレールみたいにして、ドラムセットは花道の先端へ。
  • すげえええ! ていうかこんなすごいものをカットしたのか初日。……初日は見せ所を全部カットしたんだな。
  • 勿論移動中もYOSHIKIはドラムを叩き続ける。花道の先端で止まったところで、更にハイスピードで叩く。
  • ドラムセットの中にはキーボードもセットされていて、時折キーボードもフレーズ弾いたり叩き付けるように弾いたりしていた。
  • 叩き終わったYOSHIKIは倒れ込む。と、ステージにTOSHIが登場。そしてアカペラで歌い始めたのは……「ENDLESS RAIN」!
  • それに答えるようにYOSHIKIが起き上がり、ゆっくりと花道をステージへ進む。……えええと。そんなシーンを10年前に見た気が。
  • いや、あの時は「ENDLESS RAIN」ではなかったけども。そして今日はあの時のような緊迫感は全くないけども。
  • そしてやっぱり、ステージに辿り着いたYOSHIKIは、TOSHIと熱い抱擁を交わしたのだった。
  • ラストライブと同じ光景だけど、その意味するところはあの時とは全く逆で、嬉しいような気もする。でも、一方で演出臭いなあ、とか思ってしまう自分もいて、恐ろしく複雑な気分だった。
  • YOSHIKIはそのままピアノへ。そして、サビの大合唱。
  • 大合唱を止めずにメンバーは袖へ。暗転してからも合唱が続く。
  • 何回も何回も同じフレーズを繰り返し歌い、いい加減疲れてきた頃、ステージがぱっと明るくなり。
  • 流れてきたのは「WORLD ANTHEM」。おおおおお! 何かこう、ここからまた始まる、という気分がすごくする光景だ。
  • そして「X」! ぎゃあああああ!
  • 喜び勇んでヘドバンしたら、筋を違えたような痛みが。何か変な振り方をしてしまったらしく、背中の方までずきーっと来て一瞬倒れそうになった。そんなところでYOSHIKIの真似しなくても(笑)。
  • 当然Xジャンプもした。ドームのあちこちに「ジャンピング禁止」って書いてあったけど、それは無理。
  • 「悔い残すなー!」のTOSHIの声に、首(背中)痛かったけど頑張った。
  • というのも、私が何かいろいろ複雑な気分になりながらも今回のライブに来たのは、激しい曲で暴れ倒したかったから。昔はライブに行っても羞恥心が消え去り切らなくて、ヘドバンできなかったり、ジャンプも控え目だったりしたのがすごく心残りで、でも今なら阿呆になりきって暴れられると思ったから。
  • 悔いの残らないように暴れ切ってきました。満足だ。
  • ちなみに首、ライブ中は痛かったけど無事でした。
  • 暗転し、これで終わりか? と思うも、グッズ投げ込みも手繋ぎジャンプもまだ。でも「X」も「ENDLESS RAIN」もやっちゃったのにどの曲をやるんだろう、と思いながら待つ。
  • すると、何か聞き覚えのあるピアノのフレーズが流れ始める。これは……「ART OF LIFE」の続き!! 初日に途中で終わった「ART OF LIFE」がその続きから始まった。
  • 同じフレーズがしつこいくらい繰り返されたところでYOSHIKI登場。ピアノを弾き始める。そしてピアノソロパートが終わったところでドラムへ移動。
  • 無事に「ART OF LIFE」の演奏が終わった時、初日と3日目、両方来て良かったと思った。2日間に分けて最後まで聞けたのは、1日で全部聞いてしまうよりもずっとドラマチックだった。
  • これが初めからその予定だったのか、それとも初日がああなってしまったから急遽こういうことになったのか分からないけれど、結果的にすごく良いセットリストだった。
  • そして、インストの「Say Anything」が流れる中、メンバーがそれぞれ花道を歩き回って客席に物を投げ込む。YOSHIKIが薔薇の花束を持って花道を走り、それをばさーっと客席に投げるのを見て、ものすごく懐かしくなった。(他のメンバーが何を投げ込んでいたのかは見えなかった)。
  • YOSHIKIがTOSHIに絡んで行ったり、PATAまで巻き込んだりする中、HEATHは1人で黙々と歩いて投げてマイペース。
  • それにしてもYOSHIKIがものすごく楽しそうで、みんなすごく仲良さそうで、それを見ていたらこっちまで笑顔になってしまった。
  • 袖からかなりでかいHIDEのぬいぐるみ(高さ1mくらいありそう)を持って来て、YOSHIKIがそれを肩車したりしていた。
  • そしてぬいぐるみを真ん中に、5人で手繋ぎジャンプ。更にゲストの3人も出てきて、全員で再び手繋ぎジャンプ。
  • 終わったのは10:20頃。今日は初日の倍、約4時間のライブでした。
  • 演出も構成も演奏も完璧だったし、YOSHIKIも倒れるかと思わせつつ最後までしっかり体力保ってたし、素晴らしいライブでした。本当に満足した。
  • でもだからこそ初日がすごく残念だ。私は今日も行けたけど、初日しか行けなかった人もいるから。
  • ただ今日のTOSHIはちょっと叫びすぎかなあ、という気がちょっとした。むしろ初日のちょっと緊張してる感じの方が良かった。
  • HIDEの映像と演奏は、慣れてしまえば割と平気だった。初日は実際の演奏と連携がうまく行っていなかったりしたから、余計に不自然さが目立っていたのかもしれない。3日目は技術ってすごいなあ、と感心してしまうくらい自然だった。
  • それでもやっぱり複雑な気分は残るけれど、とりあえず今回のライブは行って良かった。今後のことはまたその時に考えます。