よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

X JAPAN 攻撃再開 2008 I.V. 〜破滅に向かって〜 〜破壊の夜〜 東京ドーム

  • 開演予定時刻18:30を少し過ぎた頃に後楽園駅着。開場も開演も押すだろうけど、さすがに開演予定時刻には列もほぼ解消されているだろうと思っていたのに……すごい人の数。もしかして開場すらまだなのか!? と思ったけれど、どうやら開場はしている模様。
  • 「チケット余ってます!」って言って立ってる人が結構いた(ダフ屋でなく)。やっぱり保険かけて余らせた人がいたようだ。
  • 何とか移動して自分の入場口41ゲート方面へ。途中、物販テントもちらっと見たけれど、物販列もすごい行列だった。雨も降ってて寒いし、とりあえずさっさと入ろうと入場列に並ぶ。といってもきちんと列が作られているわけではなく、人混みがちょっとずつ動いているだけという状況。
  • 入場するまでに20〜30分くらいかかったと思う。寧ろ雨が降って寒くなってて良かった。私ですら人混みで頭痛がするくらいだったから、暑かったら倒れる人続出だ。
  • それにしても男性が多い。男女比4:6くらい。解散前はもっと女性が多かった気がするのだが。あと外国人も多かった。
  • コスプレは前より減ってたけど、でも特攻服着て来た人がいることに妙に感動した(笑)。
  • ドーム内に入ったら、トイレとフードコーナーがすごい列。トイレもごはんも無理だな、と思う。あと公演によっては中のグッズ売場でパンフくらいは売ってたりするけれど、今回は中では全く売ってなかった(売ってくれ)。
  • 今日の私の席は2階3塁側21列。かなり後ろだけど、思ったほどステージは遠く感じないし見やすかった。
  • ステージは開演まで薄い白い布で覆われていた。ステージの左右には「X」の文字をモチーフに、巨大なバラをつけたようなセットで、思ったよりもシンプル。その左右の「X」に重ねて巨大スクリーン(透けてるスクリーンで、映像が映っていない時はクリアに「X」が見える)。開演後に分かったけれど、ステージ奥と上もスクリーンになっていた。花道は真ん中からアリーナ中央に向けて1本と、左右からも前方に向かって細い花道が出ていて、合計3本。
  • 客入れしている間、時折そのスクリーンにパチンコのCMが流れる。協賛企業だったんだろうか。あんまり何度も流れるのでうんざりした。フィーバー春のワルツはもういいってば!
  • 入場時にもらったチラシの中に、何故かドンキのチラシが(これも協賛企業?)。各メンバーのソロ広告とか、再結成ビジネスで復刻される写真集とかのチラシの中にドンキ。しかも「ドン・キホーテ攻撃続行2008 〜激安の夜〜」って! 面白すぎる……(笑)。
  • しかし全く開演の気配無し。開場が遅れたと言っても20時頃には入場してくる人も少なくなり、席もほぼ埋まり、客側は準備完了だったのですが。20時過ぎから時々サウンドチェックっぽい音も聞こえるものの、途切れ途切れ。これ確かWOWOWで生中継じゃなかったっけ、どうするんだろ(全部放送してたらしいですね)。
  • なんかもう起きてるとイライラするので寝てました(笑)。こんなことならグッズ並べば良かったな(それはそれでイライラするし場内の様子が気になるから嫌なんだけど)。
  • 20:40頃、客席のどこからともなく手拍子が始まる。「まだかよ早く始めろよ」と「ファンの気合が足りないのか? じゃあ呼ぼうぜ」とが一緒になったような手拍子。
  • と、ステージサイド席の方からすごい歓声が。続いてアリーナの前の方からも。下手から誰か人がステージの白い布の中に入って行くのが私の席からもちらっと見えた。そして消灯。
  • 聞こえてきたのは「THE LAST SONG」のオケとピアノ。なるほど。終わった曲から再開か!
  • それだけで周りからはたくさん啜り泣きが聞こえてきた。私はあまりにも待たされたのと、そもそも気持ちの整理がついてないのとで全く泣けませんでしたが。というか何かその状況が可笑しくて笑いたくなったくらい。
  • だけど、それでも、TOSHIの歌声が聞こえてきた時は胸に来た。白い布に映るTOSHIのシルエットを見ながら、ああやっぱりXはこの声で歌われなきゃダメなんだ、と思った。
  • 客席はペンライト(グッズで白と青と赤を売ってたのでその3色がほとんど)の光がゆらゆらして綺麗。というかこの時まで私はXのライブではペンライトが付き物なことを忘れてました。解散前は2回しかライブ行ってないしな……。
  • そして白い布が落ちて「Rusty Nail」。
  • ステージ上のスクリーンは、いくつかに分割されてメンバーそれぞれを映していたのだが、そこにHIDEが! 全体でなく個人個人が映ると、今の絵と昔の絵と区別がつかなくて、まるでHIDEもステージ上にいるような感じ。
  • よくよくステージを見ると、HIDEの立ち位置に円筒形(多分)のスクリーンがあって、HIDEが映し出されていた。
  • この曲ではサポートギターは入ってないので音も昔のHIDEの音を使ってた。ソロパートなどでは左右の大きいスクリーンにもHIDEが映って、そのたびに「HIDEー!」と歓声が上がる。
  • 「Rusty Nail」が終わったところでMC。「待たせたな!」「YOSHIKIがちょっと遅れたぜ!」「今日は暴れん坊将軍で行くぜオエー!」 ちょっとじゃねえだろ、とかツッコミ入れたくなったけど、でも、MCが相変わらずだ! と嬉しくなった。何しろ、TOSHIはロックを歌えるのか、あの頃のようなMCができるのか、すごく不安に思っていたから。
  • それにしても暴れん坊将軍て(笑)。
  • 3曲目は「WEEK END」。アレンジがすごく良かった。
  • 4曲目「SILENT JEALOUSY」。アタマのTOSHIアカペラ部分が終わる前に演奏が始まってしまったのがものすごく残念。
  • そしてステージにはいつのまにか一人増えてる。もしかしてあれは、と思ったら、TOSHIが「ギター、SUGIZO!」と!
  • HIDEの映像も出ていたので、SUGIZOの演奏だけでなく、多分HIDEの音も使っていたと思う。同じフレーズを弾いてても、SUGIZOのギターはHIDEのギターとは違った。やっぱりギターにも個性があるんだな、と今更ながら思った。
  • しかしこの辺りからちょっと演奏やらリズムやらがあやしくなってきた(もしかしたら前2曲は始まったばかりでそれに気付かなかっただけかも)。ここがドームの2階席で音響が良くないということを差し引いても、明らかに音が合わなかったりずれたり間違えたりしてる。HIDEの音に合わせる必要があるから、普通のライブより大変だろうけど……。
  • この曲の終了後、YOSHIKIがドラム破壊。破壊するだけでなくドラムにダイブまでしてた。ケガするってば! と思いつつ、最後よろけながらも自力で歩いてはけてったので、特に心配もせず。
  • 多分2、3分くらいの暗転を挟んで、始まったのはHIDEソロコーナー。「POSE」の曲と映像が流れる中、ステージにはPATAとHEATHとダンサーが出てきて。正直スクリーンのHIDEは見ていられなかったので、PATAとHEATHばっかり見てました。
  • HIDEソロコーナーはXのライブに欠かせないものだったし、今回のライブはHIDEの音も使ってるし、ソロコーナーはあってもおかしくないんだけど、やっぱりちょっとなんか……見たくない、なあ。
  • そのあとは、TOSHIとPATAとHEATHでアコースティックコーナー。TOSHIが「僕は10年間癒し系をやっていたので、最初に叫んだ時、声がひっくり返ってしまいました」とMC。癒し系……うまいこと言ったな。
  • 曲は「SAY ANYTHING」。ギターを弾きながら歌うTOSHIを見て、オールナイトニッポンを思い出した。*1
  • その後、ピアノソロ、と思いきや、YOSHIKI1人で弾いてたのは少しの間で、すぐにTOSHIが出てきて、2人で「Without you」。
  • ああ、これが本当の「Without you」!
  • スクリーンに昔のXの画像や映像が流れて、これはさすがに泣かされた。けど、なんか微妙に泣ききれない。
  • 「Without you」が終わったところでMC。そしてYOSHIKIが聞き覚えのあるフレーズを弾き始め、スクリーンに英語の歌詞のようなものが映し出される。
  • YOSHIKIがみんなにここを歌って欲しいらしいぜ」とTOSHIが言って歌う。「I.V.」のサビの部分だった。
  • 数回練習のようなことをして、PATAとHEATHとSUGIZOも再び登場して「I.V.」。
  • ちなみに歌ったのは「in the rain」とか「to find the way」とか。でもこれ歌詞がスクリーンに出てても歌うのちょっと難しいよ!
  • そして次は「紅」(いつの間にかSUGIZOはいなくなってた)。「紅だー!」に感激した。
  • 恒例ながらサビで客席にマイクを向けて歌わせるTOSHI。歌ったけど……あれほんとキー高い。苦しい。
  • あと客席で赤いポンポンを振る人がたくさんいた。私の後ろの席で話してた人の話を盗み聞きしたところによると、mixiだか2chだかで「紅の時、赤いポンポンで埋め尽くしましょう!」みたいな呼びかけがあったらしい。はあ。そうすか。(すみませんそういうの苦手なんです)
  • ここからまた盛り上がるのか? と思ったのに「ありがとう!」って……本編終わりー!?
  • ウェーブなどしつつアンコールを待つ。Xのことだから待つんだろうなあ、と思ったのに割とあっさり再登場。
  • 「最後にこの曲を捧げます」……って、アンコール1曲だけなのー? えー? と思っていたら始まったのは……「ART OF LIFE」!
  • ええええええ! まさか復活ライブでその曲やると思わないよ!
  • 93年のライブに行っていない私にとっては、生で聞くのは初めて。
  • この曲でのHIDEの映像はなんかもやもやっとした感じの映像で、霊みたいな宇宙からの交信みたいな、ちょっとそれは……嫌だなあ。はっきりした映像の方がまだましだ。
  • つうか30分もつのかYOSHIKI。と思っていたらやっぱりというか何というかパワーダウンする部分が多くなり。
  • 15分くらい経った、ピアノソロに入る直前まで叩き切ったところで、YOSHIKI倒れる。
  • ドラムセットの中に倒れ込んでしまって、スタッフがドラムよけて(結構大変そうだった)YOSHIKIを抱え上げて退場。その間、悲鳴のような「YOSHIKIー!」という声が会場中に渦巻いてた。私は何故か呼べず、ひどく冷静にその状況を見ていた。
  • いつの間にか他のメンバーも退場していて、間もなく「本日の公演は終了しました」のアナウンス。
  • あまりにもすぐにアナウンスがあったので、最初から「ART OF LIFE」はあそこまでしかやらないことになってたんじゃないかと思ったくらいだった(実際はどうか知らないが、少なくともあの状況になってから決めたわけではなさそうだ)。
  • 客からはブーイングも上がりつつ、でも時間もかなり遅くなっていたせいか、更なるアンコールを求めることもなく終了。
  • 時計を見たら22:40。正味2時間のライブでした。……ライブそのものより押した時間の方が長いってどうなんだ(苦笑)。
  • 正直、激しい曲で頭振りたかったので、かなり不完全燃焼でした。
  • 始まるまでは、今のTOSHIに激しい曲が歌えるのか? というところが心配だったけれど、むしろそこはほとんど心配要らなかった。だからこそ「X」とかやってほしかったのに。
  • それより演奏が揃わないのがちょっと……。あとで見た報道によると機材トラブルがあったらしいので、今日の揃わなさはそのせいもあったんだと思うけれど(「紅」で、冒頭のオケの次、HIDEのアコギでTOSHIが歌う部分、ギターの音が出るのに不自然なくらいの間があったのも、今思うと機材トラブルなのかも)。
  • あと、花道3本もあるのにみんな使わなさすぎだ。いや、花道行くと音が分かり辛いとかあるとは思うけど、もう少し使って欲しい。
  • 2時間押しとか、演奏揃わないとか、激しい曲がなかったとか、最後中断っぽくなったとか、こんなバカ高いチケットでこんなライブぼったくりだ! と思わないでもないけれど、まあ多少覚悟してたのも事実なので……良くも悪くもXのライブだな、と思ったライブでした。
  • 30日にまた行くので、その時は満足させてください。

*1:で、連想でCUTTを思い出したのだが、CUTTはWOWOWで生中継を見てて私のレポ以上に詳しいレポを書いてた(笑)。http://cuttblog.blog101.fc2.com/blog-entry-163.html (何故私が連想したのかもそこを読むと分かります)。