よむきくたべるあるくみる きく別館

1994年から現在までのライブレポート。個人的な思い出。

L'Arc-en-Ciel 15周年アニバーサリーライブ 東京ドーム

タイムマシンで心が10年前に連れ去られてしまいました。
戻って来れません。
演奏曲目リクエストを受け付けてたし、その結果も凄かったし、多少期待はしていたけれど、その期待を相当に上回ってました。このライブに行けて本当に良かった。

  • 3時半頃同行者と合流し、まずは物販へ。今回のグッズはイチゴ柄。同行者と「何でイチゴ?」という話をしていて気付きました。15(イチ+ゴ)でイチゴか! なんてベタな……。
  • 私はパンフのみ購入。そういや今回とうとうラル缶がなかった。まあ最近は中身もマンネリになってきていたし、この辺りで終わりにするのも良いのかもしれない。と思いつつちょっと寂しい。
  • 買い物を済ませたら開場時間(4時)を過ぎていたけれど、開場が遅れていてまだ中に入れない。寒いので食事に行く。
  • ドームシティ内のレストランに入ったら、窓の外にL'Arc-en-Ciel様江、な花がずらっと並んでいた。こんなところにあったのか! 食事後じっくり見ました。通路の先が関係者入口になっていたので、ここに並べてある理由が分かった。芸能人(?)は、ELTとジャンヌと西川貴教城島茂から来てました。
  • 5時頃入場。私の席は3塁側1階。ちょっと遠いけど見やすい席でした。すぐ近くにポールが立っていて、そこからワイヤーが2本伸びていて、何かと思ったら空中カメラのワイヤーポールでした。
  • 貰ったチラシの中に「yukihiro birthday企画」と書かれた紙が。昨日がyukihiroの誕生日だったのでみんなでお祝いしましょう、本人には内緒です、というサプライズ企画。hydeが合図を出したら「Happy Birthday to you」を大合唱しましょう、と。楽しみだ。
  • ステージは灰色(シルバー?)のリボンで包まれたような作り。両脇にはREALの石像や、SMILEの四角いSMILEや、ハートに火をつけろの猫や、今までのライブでのイメージキャラクター的なものものが置かれていた。ステージ中央上部には巨大スクリーン。左右の花道の先にも小さめのスクリーンがあった。
  • アリーナ後方には円形のサブステージらしきもの。銀色の布で覆われていてトランポリンみたいだった。バックネット下からサブステージに向かって通路っぽいものが伸びていたので、メンバーがサブステージ上の位置についてからステージがせり上がり、銀色の布が外されるとすでにそこにメンバーが、という演出なのかなあ、と思う(説明が分かり辛い)。
  • 開演までの間に買ったパンフを見てみたら……sakuraがっ! sakuraの写真が! 今までのアー写やツアーパンフの写真を再構成したような作りなので当然と言えば当然なのだけどびっくりした。だって一時期はなかったことみたいになってたから。ああでも2003年の代々木7daysのパンフにもsakura載ってたか。
  • 開演は少し押したはず。
  • 中央のスクリーンに宇宙服を着た女性が映る。東京ドームがドーム型タイムマシンという設定で、この女性は客室乗務員。「まもなく出発いたします。ごゆっくりお楽しみください」というようなアナウンスが流れる。
  • 客電が落ちると、スクリーンに映る東京ドームがタイムマシンに変身。ドームのへりにある「TOKYO DOME」の「DOME」が一文字ずつ変わっていき、「TOKYO TIME MACHINE」に。そしてドームは地面から浮き上がって時空間に突入。画面には数字がランダムに現れる。その数字が1994で止まった。まさか94年の曲が1曲目?
  • どきどきしながらステージを見ていたら、何だかサブステージの方に動きが。サブステージを囲むように銀色の布がひらひらしている。その布が落ちると、そこに4人が! 1曲目からサブステージなんて思ってなかったのでびっくりした。
  • 1曲目は「the Fourth Avenue Cafe」。94年じゃないじゃん、とちょっとがっくり。でも好きな曲を久々に(97年以降初めて?)ライブで聞けて嬉しかった。
  • 1曲終えたところでメンバーはサブステージから降り、リリーフカーでメインステージへ。リリーフカーはかなり速く走っていたのでカメラさんやらスタッフの人やらが走ってて大変そうだった。
  • メインステージのリボンは、結んだ形のままステージの下に下がっていった。あれほどけたら綺麗なのになあ、ってそんなセットは大変すぎるから無理か。
  • 2曲目「Caress of Venus」。今でもライブの定番曲だけど、この流れで聞くと何か懐かしい感じがする。スクリーンの、花びらがひらひら舞う映像が綺麗だった。
  • 3曲目「Vivid Colors」。この曲聞くたびにPVを思い出すのは、それだけ何度も見たってことですねきっと。
  • hydeMC。「リクエストの結果見たけど、マニアックだねえ」 確かに。
  • 「今日は皆様にご奉仕します」「ご主人様、次の曲に行って良いですか?」……メイドhyde
  • 4曲目「Lies and Truth」 何だかCarnival of Trueに戻ったような選曲だ。
  • と思っていたら、5曲目に「夏の憂鬱[time to say good-bye]」! うわああっ。この曲の、いろんなものをなくしていく部分がすごく好きでした。久しぶりに聞いたらやっぱりそこが一番好きでした。
  • ところでこの時(1曲目〜7曲目)のhydeの衣装が、袖に白いボアのついたあったかそうな(ステージ上ではかなり暑そうな)上着(コート? ジャケット?)で、帽子もかぶってて。昔こんな感じの衣装着てたような気がするなあと思ってたんですが、この時思い出した。夏の憂鬱のPVだ! 全く同じものなのか、似てるだけなのか分かりませんが。
  • 6曲目「All Dead」……イントロかかった瞬間、変な叫び声をあげかけて口を押さえました。こんな曲まで聞けてしまうなんて。なんてライブだ。本当に時空が歪んでる。
  • この時私の脳内には、95年のイベントRendez-Vous(ランデヴー)でやったアコースティックバージョンの「All Dead」の映像が浮かんでいたのでした。自分は行ってもいないのにテレビ(多分HOT WAVE)で流れたその映像と音をすごくはっきり覚えているのです。
  • ここでkenちゃんMC。「僕もリクエストしました。「All Dead」に。」……わああああありがとうkenちゃん! あなたのおかげで「All Dead」が聞けたよ!
  • 「でもあれ歌詞がやばいよね。誰か殺しそう」……私はそんな歌詞だからラルクにハマったんです多分。
  • それを聞いたhyde、「久しぶりに歌って思ったけど、「夏の憂鬱」もやばいよ。だって「光をなくした」だよ」……うん、そのやばさが好きだったんです。
  • で、7曲目「White Feathers」。わああああ! 一番聞きたかった曲が聞けてしまった! 客席には号泣してる人もいました。自分も泣くかも、と思ったけれど、涙は出なかった。多分、この曲には楽しい(というか寧ろ美しい?)思い出しかないからだと思う。
  • 羽は降らなかったけど、銀テープが飛んでた。通常の銀テープより短い気がしたけれど、遠くから見ていたせいかもしれない。それに照明があたってきらきらしてすごく綺麗だった。
  • ここで一旦メンバーは袖へ。スクリーンに98年頃のCMが続々と流される。3枚同時とか2枚同時とか。当時は頑張って捕獲して見たはずなのだけど、あまり覚えていない。そういえばそんなのあったなあ、って程度で。でも改めて見るとインパクトあるCMだなあ。ラルクが売れたのは販売戦略もあるんだろうなあ。
  • そしてタイムマシンは1999年へ。スクリーンにグランドクロスの映像が流れる。確かグランドクロスのライブの時もこの映像が流れて、それで確かあの曲をやったはず。
  • 予想通り8曲目「trick」。4人ともギター持って出てきて順番に歌う。check! で拳をあげるのがとても楽しい。当時も楽しかったな、これ。
  • 途中、hydeとtetsuが一本のマイクで交互に歌ってた。
  • 9曲目「HONEY」。他の選曲がすごすぎてこの曲の印象が残ってません。
  • 10曲目「STAY AWAY」。花道に何人か男性ダンサーがいて、サビの部分では踊っていたのだけど、サビの部分以外は身じろぎ一つせずにいたのが可笑しかった。
  • hydeMC。衣装について言ったのはこの時だったか? 8曲目〜13曲目の衣装はHEAVEN'S DRIVEのPVで着ていたものらしい。「きつい!」て言ってた。
  • 新曲ができると、必ず小学校の時の担任の先生に送るという話。「あ、僕小学校に行ってたんですよ?」……そりゃ義務教育だから行きますよね。でも行ってなかったと言われても信じてしまいそうだhydeなら。「でもこの曲は送るのやめようかと思った」
  • で、11曲目「metropolis」。え、そんなにこの曲ってアレだったっけ? と思って帰宅してから歌詞読み直したら、随分と直接的な表現が山盛りでした。どうやら私は曲調にだまされていたらしい。
  • ♪性器を癒して(……ほんと直接的だな)の辺りで、スクリーンにメンバーの股間が順番に映し出されていた。カメラさんグッジョブ(笑)。
  • 12曲目「winter fall」。何度聞いてもこの曲の出だしの綺麗さにうっとりする。
  • 13曲目「Pieces」。スクリーンにはあのストーリー仕立てのPVが流れていて、思わずステージではなくPVをじっくり見てしまった。
  • 再びメンバーは袖へ。スクリーンでは先程のCMの続き。ラルクアンシェルではなく、ラルクアンシエルです、というのとか。そういやあったなそんなのも。そしてちゃんと「シエル」が普及した辺り、何か凄いな。
  • 14曲目「NEO UNIVERSE」。
  • 15曲目はメドレー。最初と最後が「HEAVEN'S DRIVE」で、その間に「DIVE TO BLUE」「花葬」「浸食」「flower」「finale」「Anemone」など(順番忘れた)。
  • 「finale」の時、hydeに覆いかぶさるようにして貞子っぽい女の人が! 確かリングか何かのタイアップついてたけど、凄い演出だなあ。と思ったらどうやらCGだったらしい。
  • 16曲目「Driver's High」。
  • 17曲目「Shout at the Devil」。一応これが本編ラストになるんだろうか。yukihiroが最後までステージに残ってドラムを叩いてて、ちょっとドラムソロっぽくなっていた。
  • しばらくして、スクリーンに「EMERGENCY」の文字。客室乗務員のお姉さんが登場して、「トラブルが発生しました」「歓声エネルギーが足りません」
  • 一瞬「声をくれないとDUNEやらないよ」が頭をよぎる。まさかこれはDUNEへの布石?
  • 1回目はエネルギー充填失敗。本当に会場の歓声の大きさで判断されていた訳ではなく、そういう映像なんだと思うけど、何かちょっと悔しくなって2回目はちょっと声を大きくしてみたり。2回目でエネルギー充填完了。
  • タイムマシンは再び時空間を移動。移動した先は……1991。
  • メインステージ上手側から、馬車のようなものが出てきて、アリーナ外周をサブステージに向かって動いていく。メンバーはそれに乗っている模様。私の席からは直接見えないのでスクリーンを見る。
  • ……はいどがはいどこすしてる!!!!!
  • 白いふわーってした服にじゃらじゃらネックレス。髪も心なしかソバージュの頃に似せてセットされててふわふわしてる。うわあああ!
  • tetsuは軍服だった。
  • サブステージに到着。アンコール1曲目は……何だっけこれ! 確かあのインディーズ時代の無料配布ビデオ(私の手元に来たのはダビングのダビングのダビングの……なビデオで、ダビングを繰り返し過ぎて見ていると気分が悪くなりそうなほど画像が荒れてた)に入っていたアレだ。タイトル何だっけ。
  • さすがにこれは知らない人が多かったらしく、呆気にとられる人が大勢。私はタイトルも曲調もちゃんと覚えてなかったけれど、ああいう曲調(ちょっとメタルっぽいような感じ)は好きなのでノリました。
  • 曲終わった瞬間(曲の最中は目を離すのが勿体無さ過ぎたから)、同行者に確認。「I'm in painだよ」そうだそうだI'm in pain! 曲聴いてすぐ分かるほど何度も聴かなかったから覚えてなかったけど、これってkenちゃんの前のギターの人の曲じゃなかったっけ*1。そんな曲まで演奏してしまうのか。凄いな。凄いな15年って。
  • そしてアンコール2曲目「DUNE」! やっぱり来た「DUNE」!
  • サビの部分で手を挙げようとしたら、何か凄くリズムが取りづらい。……思い出した! 私はいつも「DUNE」では裏ノリするのに、手はみんなに合わせて表ノリで振ろうとするから大変なんだった。そうだった。忘れてた。
  • ♪さーきゅうーにーは、もおだれもー 「いない!」 勿論言った! 意外とこれは言ってる人が多かった。比較的新しいファンも、「DUNE」のお約束は知ってるのかもしれない。
  • 再び馬車に乗り込みメインステージへ。帰りは私の席の側をゆっくり通っていったので、白ハイドが肉眼でじっくり見れた。投げキッスなんかしてた。かわいすぎる……!
  • しかしタイムマシンは無情にも(笑)また動き出し、2006年にワープ。ああずっと1991年がいいのに……。
  • 衣装も替えてメインステージに登場し、アンコール3曲目「NEW WORLD」、4曲目「自由への招待」。
  • 確かここだったと思うけど、hydeMC。15周年だけど、ここには15才以下の人もいると思う、てことで「15歳以下の人ー?」と聞くとぽつぽつと手が挙がったり声がしたり。うわあ。「君たちが生まれる前からやってるんだよ?」というhydeの声が何だかものすごく優しげだった。
  • 「同じ頃に活躍してたバンドもみんな解散してしまった」みたいなことも言ってて、その言葉にちょっと胸を突かれた。そうだねえ……みんな解散しちゃったねえ……。そんな中で15年も続いているのは本当に凄いことなのかもしれない。
  • それからyukihiroにMCを振る。「今回は新しく覚えないといけない曲がたくさんで大変だけど、楽しいです」というようなことを言っていた。
  • ここで♪HAPPY BIRTHDAY TO YOUのイントロが流れ出し、大合唱。
  • 着ぐるみシエルちゃんが台車に乗せたケーキを運んでくる。シエルちゃん可愛い。
  • yukihiro、息を吹きかけて蝋燭を消し、そしてケーキのクリームを指で掬ってぺろり。
  • ……ゆっ、ゆきひろせんせい萌える……! 何あのぺろり。何あの照れ笑顔!
  • アンコール5曲目「瞳の住人」。トリに来ることが多い曲なので、ここでアンコール終わり? と思ったけどそのまま続行。
  • 6曲目「Killing Me」。7曲目「READY STEADY GO」。8曲目「Link」。
  • 「Link」が始まった瞬間、私の横を何かがすっ飛んでいった。びっくりして振り向いたら、スタッフの人が大玉を客席に放り込んだのでした。近すぎて全然触れなかった……。大玉はしばらくすると割れて、中から小さい風船がたくさん出てきていた。
  • 去年と同じく「Link」の途中でウグイス嬢によるメンバー紹介。
  • 「背番号303、yukihiro。今日の気分を教えてください」「……すごくいいかんじでーす」「もう一言お願いします」「……」無言のままドラムを叩く。このツンデレ加減がステキだyukihiro先生。
  • 「背番号5、ken。特技、ギターの速弾き」速弾きしてました。
  • 「背番号15(多分15だったはず*2。15周年だから15?)、tetsu。特技、バナナ投げ」皮向いて一口食べて投げる。「もう1本お願いします」投げる。「もう1本!」てわけで結局3本投げた。
  • 「背番号666、hyde。特技、モノマネ。お題、日本昔話のおじいさん」 何を言ったか忘れたけれど、結構似てました。「お題その2、ドラえもん」「しずかちゃん、ぼくもうこんなになっちゃったよ……」 またかい(笑)。しかも全然似てない。ちなみに今年は錬金術はなかった。
  • tetsuMC。「みんな幸せもんやなあ」「宇宙で初めて新曲が聴けるんやで」 おおっ。
  • というわけで9曲目は新曲。しかし私の好みからはちょっと外れた曲調だった。まあそういうこともあります。サビの辺りの歌詞に「バイバイ」って言葉が入ってた。
  • そして大トリは「虹」……なのですが、演奏開始直後に中断。「15年もやってるとこういうこともあります」とhydeが言ったら、「すみません僕です」とkenちゃんkenちゃんが間違ったらしい。私には何をどう間違ったのか全然分からなかったけれど。
  • 「虹」の最後にはステージに羽根が降ってた。
  • ラルクのライブでは、最後にスクリーンに告知が流されることが多いので、さっき新曲やったしリリースの告知が来るかも、と思って待つ。が、「ark」と「ray」の再発の告知しか流れなかった。(2日目にはシングルリリース告知と全国ホールツアー告知が来たらしい)
  • ドームを出たら10時近かった。6時開演だったので、開演が少し押したことを考えても3時間半。長いライブだった。でもものすごく充実したライブだった。
  • 何ていうか、15年という時間の長さを感じさせられました。一時期のラルクは過去をなかったものにしているように見えていたけれど、そこから更に時が経って、こんなふうに昔を彷彿とさせる格好で登場したり、封印していた曲を演奏したりできるようになったんだなあ、と。
  • まあ今回は15周年記念ライブだからこんなに古い曲が多かったのであって、今後もこれと同じようなものは望めないだろうし、望むつもりもない。でもこれからもアンコールに1曲くらい最近やっていない古い曲を混ぜてみたりしてくれると嬉しいです。

*1:「is」を読み返してみたら、アルバム「DUNE」のレコーディングの時、前のギターの人から「俺の曲使わないでくれ」って言われて「I'm in pain」が収録できなくなった、と書かれてあった。てことは使用許可取ったのかな。

*2:そういやチラシの中にtetsuソロのものがあったのだけど、名義がTETSU69から69が取れてTETSUになるらしい。